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Channel: 最新の治療法など、地元の医療情報を提供する「メディカルはこだて」の編集長雑記。
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2024年4月国立病院機構函館医療センターの新院長に就任

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国立病院機構函館医療センター(函館市川原町)の新院長として、2024年4月1日に就任したのが椎谷紀彦医師だ。前職は浜松医科大学外科学第一講座教授で、専門分野は成人の心臓血管外科、なかでも大動脈や弁膜症の外科手術になる。
函館生まれの椎谷院長は北海道大学医学部へ進学。 卒業後は外科医としてスタートした。「当時、外科は治療学で、内科は診断学でした。全身を診ることのできる医師になりたいという思いから、できるだけ幅広い領域を対象とする外科を選びました」。道内の関連病院で消化器はもちろんのこと肺や食道、乳腺などの多くの外科手術を学んできたが、転機が訪れたのは1989年パリ12大学アンリ・モンドール病院心臓外科への留学だった。これを契機に心臓血管外科を専門とした。「アンリ・モンドール病院はフランスでも症例数の多い医療機関で、外国人レジデントというスタイルに近かったと思いますが、2年間心臓手術の経験を積んできました」
帰国後は北海道大学病院に勤務。2008年同病院循環器外科准教授・診療教授となり、翌2009年には浜松医科大学の外科学第一講座教授に就任した。「第一講座には、心臓血管外科、呼吸器外科、乳腺外科、一般内視鏡外科、小児外科の5つの診療科があって、ほぼ全ての外科領域をカバーしていました。診療は、それぞれの領域の診療責任者のもとで独立して行っていて、私は第一講座の方向性を定めることと、各診療責任者のやりたいことを後押しすることを役割としてきました」。心臓外科医としては退官するまで手術を行ってきた。「心臓血管外科は外科のサブスペシャルティの一つですが、サブスペシャルティの中でも心臓血管外科や胸部外科の教授というのはほとんどが定年になっても手術するような人が多いです。 いわゆる職人なのですよ」
(第90号記事より一部を抜粋)


国立病院機構函館医療センターの椎谷紀彦院長

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