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Channel: 最新の治療法など、地元の医療情報を提供する「メディカルはこだて」の編集長雑記。
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後悔しない「終のすみか」の選び方。函館市の高齢者施設「最新事情」

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第62号の特集は、後悔しない「終のすみか」の選び方。函館市の高齢者施設「最新事情」

函館市の人口は国勢調査によれば、昭和55年の34万5165人をピークに減少傾向にあり、平成27年の国勢調査(10月1日現在)による総人口は26万5979人と27万人を割った。これは5年前の平成22年国勢調査と比較すると1万3148人の減少となった。
一方、65歳以上の高齢者人口は介護保険制度の始まった平成12年から10年間で1万5千人近く増加した。函館市の高齢化率を北海道や全国と比較すると、昭和55年には北海道や全国とほぼ同じであったが、平成22年には全道や全国平均を3〜4ポイント上回るなど高齢化が顕著になっている。
平成25年(9月末日現在)は8万1073人で高齢化率が29・5%だったが、26年は8万3582人で高齢化率は30・7%と30%を越えた。高齢化率はその後も上昇を続け、29年には33・4%となることが予想されている。こうした背景には団塊の世代が、人口ピラミッドで現すと人口のピークを形成しているからで、平成25年から27年にかけて団塊の世代が65歳となったことから、数年間で急激に高齢者人口が増加している。
要介護(要支援)認定者数は、介護保険制度が創設された平成12年以降、増加傾向が続いていて、これまでの15年間で3倍以上まで増加しており、平成28年(9月末日現在)には1万9747人となっている。
また、65歳以上人口比をみると平成25年から平成26年は横這いだったが、それ以降は微増傾向で、平成28年には、22・6%となっている。

老後の安心を求めた「終のすみか」、あるいは1人暮らしが不安な人、介護をする家庭の都合などで自宅での介護が困難になったとき頼りになる「高齢者施設」はどこにあるのだろう。高齢化と核家族化によって、高齢者の単身・夫婦世帯の増加が急増しているが、高齢者向けの住宅や施設の種類は、特別養護老人ホームや老人保健施設、ケアハウス、有料老人ホーム、認知症高齢者グループホームなど、根拠となる法律や提供するサービスなどの違いで10種類以上もの分類となる。
高齢者向けの函館市内の住宅や施設について「メディカルはこだて」では、4年前に「函館市の高齢者施設大事典」を発刊した。内容は「施設・建物」の視点から分類した函館市内の高齢者施設を一覧で紹介。同時に入所・入居基準など特徴を簡潔にまとめ、実際に取材した市内の10施設を紹介している。
高齢者施設に関する大きな動きとしては、2011年4月に高齢者住まい法(高齢者の居住の安定確保に関する法律)が改正され、同年10月から「サービス付き高齢者向け住宅」という新たな高齢者住宅制度がスタートした。従来、高齢者を賃借人とする賃貸住宅(制度)には、「高齢者専用賃貸住宅」や高齢者の入居を拒まない「高齢者円滑入居賃貸住宅」、また高齢者の居住環境が整備された「高齢者優良賃貸住宅」があったが、高齢者住宅制度は廃止され、サービス付き高齢者向け住宅に一本化された。背景には増え続ける高齢者のみの世帯の孤立化を防ぐため、ハード面や安否・見守りなどのサービスを提供する高齢者住宅の登録を制度化することで供給を促す狙いがある。そして同時に利用者には高齢者住宅の類型が簡素化されるというメリットもあった。
日本の高齢者施設は異なる制度や法律で規定され、管轄も厚生労働省や国土交通省と異なるため利用者にとっては非常にわかりにくいとされている(サービス付き高齢者向け住宅に関しては両省の共管)。
4年前の別冊発刊以降も高齢者施設を紹介して欲しいという要望は多くあった。そのため、今号より3回の連載で函館市の高齢者施設を特集する。4年前と比べて、制度等で変更になった点は、特別養護老人ホームの入所条件が原則、要介護3〜5となったこと(特例入所対象者と認められる場合は、要介護1・2でも申し込みは可能)。また有料老人ホームの定義が改められ、高齢者下宿などが有料老人ホームとしての届出が必要になったことから、函館でも住宅型の有料老人ホームが38施設にまで増加している。3回連載の特集で、後悔しない高齢者施設・住宅の選び方を探ってみる。



4月から北海道情報大学の客員講師に就任

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第62号では元市立函館病院で診療情報管理士として活躍してきた海老名春代さんを取材した。


北海道情報大学医療情報学部医療情報学科客員講師の海老名春代さん。

市立函館病院診療情報管理室で診療情報管理士として活躍してきた海老名春代さんが、3月31日付で同病院を退職、4月から北海道情報大学(江別市西野幌)の客員講師に就任した。北海道の大自然が保存される原始の森「野幌森林公園」に隣接した敷地に設立された同大学は通信教育用の「PINEーNETⅡ」を活用した先進メディア教育を展開するなど、最先端の設備・施設を積極的に導入し、次世代教育を実践している。
海老名さんが講師となるのは医療情報学部医療情報学科「診療情報管理専攻」の「診療情報管理コース」。同コースはITを用いた情報管理および処理技術の習得を目指し、医療と情報の両面からマネジメントできる高度な人材の育成を目指していて、海老名さんは医療事務総論、診療報酬請求事務論、病院実習、がん登録概論を担当する。


妊娠・出産・子育ての切れ目のない支援を実施

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第62号では函館市子ども未来部母子保健課課長の長舩法子さんを取材した。


マザーズ・サポート・ステーション専任相談員の井上貴子さん(左)と中村由香里さん(右)。

函館市は平成24年度に「子ども 未来部」を創設、さまざまな観点から子育て支援に取り組んできた。27年10月には総合保健センター1階に「マザーズ・サポート・ステーション」を開設、女性が抱える妊娠・出産・子育てに関するさまざまな不安や悩みなどの相談に対応している。
マザーズ・サポート・ステーションの特徴は妊娠・出産・子育てにわたる切れ目のない支援で、「出産・産後」についても、必要に応じて産後ケア事業を紹介したり、こんにちは赤ちゃん訪問などを行っている。同ステーションの開設と同時にスタートした産後ケア事業は「産後の体調不良や育児に不安がある人、ご家族からの援助が受けられない人で産後1カ月以内の市内に住む初産の母子を対象に、指定の産科医療機関の空きベッドを利用して宿泊。保健指導や育児指導などを受けることができます」。当初の指定機関はえんどう桔梗マタニティクリニックだけだったが、今年度からこじま産婦人科、共愛会病院、市立函館病院も利用施設となった。



マイコプラズマ診療に画期的な検査法を研究

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第62号では市立函館病院中央検査部遺伝子細胞生物検査センターの小笠原愛美さんを取材した。


市立函館病院の小笠原愛美さん。

市立函館病院中央検査部遺伝子細胞生物検査センターの臨床検査技師である小笠原愛美さんの投稿論文「QP法によるマクロライド耐性マイコプラズマの検出」が、今年度の日本臨床衛生検査技師会「日臨技学術奨励賞 特別奨励賞」を受賞した。持続する咳と発熱が特徴の「マイコプラズマ感染症」は代表的な市中肺炎(在宅で普通の社会生活をおくっている人に発症する肺炎)の一つ。市中肺炎に占める割合は成人で30〜40%、15〜25歳の若年成人に限ると60〜70%に及ぶとされている。
小笠原さんが構築した遺伝子検査のQP法は、汎用のリアルタイムPCR機器を用いて低コストおよび短時間で解析することが可能になるなど、世界初の検査法として高い評価を受けている。検査は採血ではなく、咽頭スワブ(ぬぐい液)で実施するが、検査時間は検体を取得してから、結果報告まで最短で2時間程度。同病院では2016年10月20日から実際にQP法による検査をスタートし、これまでに約100件の検査を実施するなどマイコプラズマ感染症の診療に大きく貢献している。




人間ドックはコンシェルジュが「おもてなし」

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第62号では国立病院機構函館病院コンシェルジュの中村沙織さんを取材した。


国立病院機構函館病院コンシェルジュの中村沙織さん。

立病院機構函館病院は「人間ドック」に ついて、今年1月からスタートさせた。人間ドックでは専門の看護師がコンシェルジュとして対応する。コンシェルジュの中村沙織さんに話を聞いた。中村さんは相談支援室の看護師を兼務している。
人間ドックは「日帰り①」と「日帰り②」、「1泊2日」の3つのコースが用意されている。日帰り①の検査内容は問診、血圧測定、尿検査、血液検査、腹部エコー検査、胸部X線、生理検査、医師による診察、上部消化管内視鏡。日帰り②は日帰り①に下部消化管内視鏡や肺CT、腫瘍マーカーなどが加えられる。また「1泊2日」は下部消化管内視鏡を翌日に実施するが、遠方の人などの利用が多いようだ。
人間ドックは午前8時から開始、最初に検査の流れを説明してスタートする。中村さんは受診者を検査室に案内し、外で待機。終了後には次へと案内する。「他の部署との連携や調整を行うことで、スムーズに検査が進行するように心がけています。医師による診察の際も一緒に話を聞き、後日の検査結果によって、詳しい検査や受診が必要な場合、医師から指示があれば受診者へ説明することもあります」。中村さんの説明によって受診者の検査に対する不安な気持ちが緩和されるなど、おもてなしの役割も大きい。



北斗市久根別に「小規模多機能ホームらしさ」を開設

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第62号では小規模多機能ホームらしさホーム長の波並孝さんを取材した。


小規模多機能ホームらしさホーム長の波並孝さん。

認知症などの要介護高齢者が可能な限り住み慣れた自宅で「自分らしい生活」を続けるためには、どのようなことが必要になるのだろうか。「必要なのは柔軟で迅速、連続的な支援。地域の安心拠点を作ること」と考えていた波並孝さんは、そんな思いを形にするために同じ志を持った仲間とともに平成27年11月北斗市久根別に「小規模多機能ホームらしさ」を開設した。小規模多機能ホームは要介護高齢者が、住み慣れた自宅や地域での生活を継続できるように、利用者の状態やニーズに合わせて「通い」「泊まり」「訪問」の3サービスを組み合わせて提供する在宅介護サービスだ。2006年に介護保険法に誕生したが、
法制度化前は「宅老所」の名称で存在していた。宅老所は既存の民家等でのサービス提供により家庭的な雰囲気で過ごすことができ、理想的な介護とも言われた。
大きな空間や大人数の環境は認知症高齢者の不安や混乱を生む場合があるが、小規模多機能は空間と定員が小さく設定されているため馴染みやすく、安心して過ごすことができる。多彩な訪問も特徴のひとつだ。



「にしんすぱ」と「海のしっぽ」

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北海道新聞みなみ風の「立待岬」。
5月29日掲載のタイトルは、「にしんすぱ」と「海のしっぽ」。



 かつて北海道の日本海側はニシン漁が盛んだった。そのニシンの群れが産卵のために沿岸へ押し寄せ、海が白く濁る群来が小樽などで毎春確認されるようになった。今年は江差沿岸でも104年ぶりに乳白色に染まる現象が目撃された。
 ニシンの資源回復が期待されている中、小樽の「群来太郎丼」など新たなニシン料理も注目を集めている。後志管内岩内町の水産業者はパスタの具材となるニシンのオイル漬け「にしんすぱ」を発売。同管内黒松内町のチーズ工房のホエー(乳清)と岩内海洋深層水に漬け込んだニシンはうまい。この会社では「にしん伝心」など新商品の開発を積極的に進めている。
 「にしんすぱ」は黒松内町の道の駅「くろまつない」でも人気がある。道の駅では黒松内に移住して塩づくりを始めたTさんの塩も売られていた。日本海の海水を独自の三段釜による製塩釜で煮詰めてつくる「海のしっぽ」は好評を得たが、9年前黒松内を去った。
 理由は、朱太川上流に進出した養豚業者の排水の影響への懸念。日本海へと注ぐ朱太川は豊かな森の滋養を運ぶ。Tさんはこの海の水を使って塩をつくっていた。
 塩づくりは過酷な毎日だった。3月下旬、Tさんが住んでいた古い農家の玄関の屋根は雪の重みで落ちていた。塩づくりを続けていたらこの屋根のようになっていたのではないか。「にしんすぱ」を食べていると、「海のしっぽ」の後味のある塩がよみがえった。


第62号が函館新聞に紹介される

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函館新聞に掲載された第62号の紹介記事は下記の通り。



函館、道南の医療・介護・福祉の雑誌「メディカルはこだて」の第61号が、このほど発売された。
今号から3回にわたり「後悔しない『ついの住処』の選び方 函館市の高齢者施設『最新情報』」を特集する。第1回目では特別養護老人ホームや有料老人ホーム、ケアハウス、サービス付き高齢者向け住宅など、それぞれの施設の特徴を解説するとともに、函館市内の各施設を一覧で紹介している。
このほか、スペシャルリポートでは、函館五稜郭病院で「小児外科」外来を定期的に実施している、岩手医科大学医学部外科講座准教授(小児外科チーム)の水野大医師にスポットを当てている。
またトピックスリポートでは、日本臨床衛生検査技師会の特別奨励賞を受賞した、市立函館病院の小笠原愛美臨床検査技師や、医療用医薬品が処方箋なしでも購入できるかすみ園薬局などの情報を取り上げている。(6月7日付の函館新聞より。一部省略)。



第62号が北海道新聞「みなみ風」に紹介される

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北海道新聞「みなみ風」に掲載された第62号の紹介記事は下記の通り。



道南の医療、介護、福祉の情報を発信する雑誌「メディカルはこだて」の62号が発刊された。特集は「後悔しない『終のすみか』の選び方。函館市の高齢者施設『最新情報』」。読者の要望も受け、高齢者施設について今号から3回に分けて特集する。初回は「施設・建物」の観点から高齢者施設を分類して一覧で紹介し、入所・入居基準などの特徴をまとめた。トピックスリポートではI&A(輸血機能評価認定)認定施設の市立函館病院など四つの話題を取り上げている(6月15日付の北海道新聞「みなみ風」より。一部省略)。



一般会計繰り入れ黒字。函館市立3病院経営評価委

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北海道新聞6月21日付の記事は下記の通り。



赤字が続く函館市の市立3病院(函館、恵山、南茅部)の事業立て直しをめざす経営改革評価委員会(委員長・鎌田直善公認会計士)の2017年度初会合が6月20日、函館病院であった。市は16年度の病院事業結果について報告し、一般会計からの緊急繰り入れで収支は約5億3千万円と、3年ぶりに黒字に転じたことを明らかにした。
報告によると、3月に市がまとめた改革プランでも16年度の黒字化を見込んでいたが、計画額(約2億9千万円)より8割多かった。ただ、一般会計からの繰り入れ約16億円がなければ15年度とほぼ同じ水準の約10億7千万円の赤字だった。
医業収益に占める不足額の割合を示す「資金不足比率」は改革プランの計画9.9%より1.1ポイント下がったものの、 8.8%と依然高止まりしており、市病院局は「10%を超えると企業債の借り入れができなくなる。20%を超えると健全化計画をつくる必要があり、その際に国の関与が一定程度出てくるとみられる」と説明した。
会合で民間医療法人経営者や3病院の院長ら10人の医院が参加。委員からは「今後、計画より5億程度赤字が増えれば資金不足比率が20%を超え、大変なことになる」「現状で経営が持ちこたえられないというなら、人を減らすなどダウンサイジング(規模縮小)も避けられない」などの意見が出た。



コーヒーフィルターの代わりに

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北海道新聞みなみ風の「立待岬」。
7月14日掲載のタイトルは、「コーヒーフィルターの代わりに」。



 登山は早朝に出発する早立ち・早着きが一般的だが、夜間にヘッドライトをともしながら歩くナイトハイクが人気だ。札幌では円山や三角山、藻岩山などをナイトハイクで訪れる人が多い。
 昨年末に夜の函館山を登った。多くの外国人観光客と一緒になり、冷たい風に身をすくめながら街の明かりを眺めた。下山中、明かりを持たない背の高い人とすれ違うが、挨拶をしても返事はない。真っ暗な登山道で口を開かない人との遭遇は怖い話になるだけだ。
 今月初めにはニセコアンヌプリをナイトハイクした。満天の星空を期待していたが、登山口は雲の中で雨も降り出した。頂上に近づくと夜が明けてきたが、灰色の雲は厚みを増している。山頂は風がひどく強いので避難小屋に入った。
 くんできた名水・甘露水(ニセコ町)を沸かし、カップにコーヒーバネット(ドリッパー)を乗せる。コーヒー豆はあるが、フィルターがどこにもない。これが日本茶だったら万事休す(急須)というダジャレも浮かんだが、なんの慰めにもならない。
 諦めようとしたが、包帯があることに気づいた。適当な長さに切ってバネットに重ねる。お湯を注ぐと落ちるスピードは速いが、香りは申し分ない。カップを持って外に出る。視界がほとんどない乳白色の雲はミルクのようで、コーヒーと一緒に飲み込んだ。
                             (メディカルはこだて発行人・編集人)


ニセコアンヌプリ山頂。奥が避難小屋。

「メディカルはこだて」の第63号(夏号)が発刊

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「メディカルはこだて」の第63号(夏号)が発刊しました。



現在、函館市内および近郊の書店で販売中です。

【特集】
後悔しない「終のすみか」の選び方
函館市の高齢者施設「最新事情」

特別養護老人ホームの待機者は9割強の2038人
平成29年度までの整備計画は346床を新設

【ドクター・クローズアップ】東大在学中、外交官の夢を変え、医者になることを決断
清水 平(函館中央病院内科科長)

【ドクター・クローズアップ】専門分野を耳鼻咽喉科から呼吸器内科へ転科
庄田英明(亀田病院内科医師)

【トピックス・リポート】日本ヘリコバクター学会学術集会が函館で開催
加藤元嗣(国立病院機構函館病院院長)

【トピックス・リポート】函館整形外科クリニックは増改築工事を実施
三浦幸浩(函館整形外科クリニック事務長)

【トピックス・リポート】ゆのかわメンタルクリニックは地域医療連携室の機能拡充
神田 理(ゆのかわメンタルクリニック地域医療連携室室長)
花田雅美(ゆのかわメンタルクリニック地域医療連携室副室長)

【トピックス・リポート】 日本感染管理ネットワーク学会学術集会が函館アリーナで開催
山根のぞみ(函館五稜郭病院感染情報管理室看護師長)

【ピックアップニュース】函館五稜郭病院は日本放射線腫瘍学会認定施設に。認定されたのは道内6施設、道南では唯一の認定施設
大内 敦(函館五稜郭病院放射線治療科科長)
藤井 収(函館五稜郭病院放射線治療科主任医長)
西川貴博(函館五稜郭病院放射線科係長)
秋山香織(看護師主任・がん放射線療法看護認定看護師)

【ピックアップニュース】長引く咳やたん、息切れの症状はCOPDの可能性も。原因は長期喫煙、症状が進行すると日常生活も困難に
蓮沼晶子(ききょう内科クリニック院長)

【スペシャルリポート】発達障害と診断されている子どもが増えている背景は。その人の特性として、生きづらくなることを防ぐこと
須佐史信(はこだて療育・自立支援センター診療所所長)

5月8日赤十字フェスティバルが開催
安達寿世(函館赤十字病院事務部総務課)
阿部 穣(函館赤十字病院事務部総務課)

専門性を発揮することを期待されるアドバンス助産師
村上信子(函館中央病院周産期センター副看護師長)

函館渡辺病院は介護予防の「ゆのかわいきいきクラブ」を開催
新谷綺子(函館渡辺病院地域交流部会)
内藤弘貴(函館渡辺病院作業療法士)

がん患者にハンモックヨガを無料レッスン
山崎恵子(ヨガスタジオチャクラ代表)

雪の降る前にロードヒーティングの準備
齊藤明紀(株式会社東商建設住宅事業本部設計担当部長)

「セラピア便り」  扇の要、函館から
平田 聡(特定非営利活動法人理事長)

身近な漢方医学の知識 症状による漢方治療 『疲れやすい』(その2)
久保田達也 (久保田内科医院院長)

お薦めの一冊 「肺炎がいやなら、のどを鍛えなさい」
日隠 修 (栄好堂美原店)

The 矯正インタビュー Before&After
古田樹己(ふるた矯正歯科院長)

口腔アレルギー症候群
川瀬 敬(川瀬デンタルクリニック院長)

インプラントガイドシステム
村田真介(吉田歯科口腔外科院長)

5分で分かる歯科の話 〜口腔ケアのチカラ〜
伊藤正明(函館新都市病院理事・歯科科長)

歯の詰め物・被せ物について
向山英明(向山歯科桔梗クリニック院長)

歯科技工士という生業
鎌田 俊(シュンデンタルクリニック院長)

東洋医学の治療院からートリガーポイント治療とは
益井 基(益井東洋治療院院長)

鹿部町へ移住した10年後に食道がんが見つかる
児玉三郎(鹿部町在住)

後悔しない「終のすみか」の選び方。函館市の高齢者施設「最新事情」

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第63号の特集は、後悔しない「終のすみか」の選び方。函館市の高齢者施設「最新事情」の2回目。
函館市では3年毎に策定する介護保険事業計画に基づき、介護保険施設等の整備を進めてきている。現在、平成30〜32年度までの第7期計画を策定中であるが、今回は平成26年度に策定された第6期計画における施設整備の考え方を特集する。施設整備は整備数量の検討にあたって「介護保険施設等入所(入居)申込者状況調査」を実施しているが、この結果と今後の高齢者人口および要介護認定者数の増加予測から、今期計画の新たな施設・居住系サービスの見込みの合計は332人、基盤整備としては328床分を計画。さらに椴法華地区の生活支援ハウスを自立から要介護者までの受け入れ可能な混合型特定施設(18床)とし、今期計画は待機者の解消等を目的とした新規整備328床に椴法華地区の18床を加えた合計346床分を整備することになった。
記事では、346床の整備状況について、具体的な施設等名称〔法人名〕や定員数、所在地、開設日(予定)等を一覧で紹介した。


特集で紹介した函館市介護保険事業計画に基づく介護保険施設等の整備状況

5月8日赤十字フェスティバルが開催

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第63号では函館赤十字病院事務部総務課の安達寿世さんと阿部穣さんを取材した。


朱色にライトアップされた五稜郭タワー

5月8日は赤十字の創設者で第1回ノーベル平和賞(1901年)を受賞したアンリー・デュナンの生誕日であることから、世界赤十字デーに制定されている。日本赤十字社では5月を赤十字月間と定め、赤十字の活動を広く周知するために全国各地で赤十字フェスティバルを開催するなど、普及に努めている。函館では日本赤十字社北海道支部函館市地区と函館赤十字病院、北海道赤十字血液センター函館事業所の主催で実施された。赤十字フェスティバルや函館と赤十字活動との関わりなどについて、函館赤十字病院事務部総務課の安達寿世さんと阿部穣さんに話を聞いた。
 赤十字フェスティバルは5月8日午後1時から五稜郭タワー1階アトリウムホールで開かれた。赤十字の活動パネルを展示し、救急法や幼児安全法、NTTによる災害用伝言ダイヤルの体験コーナー、子供用の救護服を着ての写真撮影コーナーなどが設けられ、東日本大震災の義援金も募った。フェスティバルには親子連れのほかに観光客や花見客の姿も多く見られた。夜は赤十字運動月間のPRとして全国24カ所、函館では五稜郭タワーがライトアップされた。五稜郭タワーの点灯式は午後6時に行われ、10時までの4時間、タワーは赤十字のシンボルカラーである日赤レッド(朱色)に包まれた。


函館赤十字病院事務部総務課の安達寿世さん


函館赤十字病院事務部総務課の阿部穣さん




女性のすべてのライフサイクルに関わる助産師の役割

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第63号では函館中央病院周産期センター副看護師長の村上信子さんを取材した。


周産期センター副看護師長の村上信子さん

周産期(出産の前後の時期)に関わる高度な医療を行うことができる道南唯一の総合周産期母子医療センターとして、函館中央病院は地域の周産期医療の中核を担ってきた。同病院には30人の助産師が勤務しているが、周産期センター副看護師長の村上信子さんもその一人。道立旭川高等看護学院助産婦科(助産学科)を卒業後、旭川医科大学病院を経て、函館中央病院での勤務が10年目を迎えた。
同病院の年間分娩件数は700件前後。道南地区のほぼ全ての周産期ハイリスク症例を取り扱っている。村上さんは「ハイリスク症例とは妊娠高血圧症候群や切迫早産・前期破水、胎児発育遅滞などですが、当センターでは小児科の新生児専門医と密に連携を取り、母児共に最良の選択となる医療を常に目指しています」と話す。助産師の仕事は分娩介助だけではない。「妊婦の健康管理や妊娠中の生活指導、出産後も褥婦の体調管理、母乳指導、乳児指導など妊娠から出産・育児に至るまでの母子の健康を守るための管理と指導、さらには未成年への性教育指導や家族計画指導まで、助産師は女性のすべてのライフサイクルに関わっています」。




函館渡辺病院は介護予防の「ゆのかわいきいきクラブ」を開催

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第63号では函館渡辺病院地域交流部会の新谷綺子さんと作業療法士の内藤弘貴さんを取材した。


ゆのかわいきいきクラブで体操をする参加者

函館渡辺病院(三上昭廣理事長)は、地域住民が住み慣れた地域でいつまでも健康で活動的な生活を送るため、介護予防の体作りの方法などを教える「ゆのかわいきいきクラブ」を開催している。同病院関連施設で、医療・介護・福祉の連携の中核を担う拠点として市内湯川町2丁目に高齢者複合施設ケアタウン昭里がオープンしたのは2014年。ゆのかわいきいきクラブは、ケアタウン昭里の開設を機に開かれた。対象となるのは湯川町1丁目、2丁目、3丁目の住民。会場はケアタウン昭里の2階多目的ホールで、毎回テーマを設けた講演と体操が行われるが、1年目と2年目はそれぞれ8回を実施、今年度は9回の開催を予定している。
「参加者は30人程度で、女性が圧倒的に多いのですが、男性も少しずつ増えてきました」。同病院地域交流部会で同クラブを担当する新谷綺子さんはそう話す。地域交流部会は病院で行われる健康ひろばや夏祭り、クリスマスミニコンサート、また町内の清掃など、地域住民との交流活動を積極的に推進してきた。
作業療法士の「作業をして心を元気にしよう」など。体操は作業療法士の内藤弘貴さんがモデルとなったDVDを作成。首や肩、わき腹、腰、太ももなどのストレッチ、ひざ伸ばし、スクワット、片足立ちなど16種類、それと5種類の指体操を紹介、参加者はその映像を見ながら一緒に体操を行う。内藤さんは「片足立ちは転倒しないような注意が必要です。指体操は楽しむ要素を取り入れました。ストレッチなど各動作にはポイントがあり、そこはしっかりとやらないと効果が薄いので、強調して指導しています」。


地域交流部会ゆのかわいきいきクラブ担当の新谷綺子さん


作業療法士の内藤弘貴さん



風は天の息

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北海道新聞みなみ風の「立待岬」。
9月4日掲載のタイトルは、「風は天の息」。



 街中や公園など、どんな場所にいても風が体を吹き抜けていく。風は表皮にある数多くの神経末端を刺激するが、その風は絶えず変化している。
 山歩きの際の風は汗が吹き出した体をいたわってくれる。山頂では、急峻な山肌を風が暖かい空気を斜面に沿って押し上げて作る上昇霧を間近で見ることができる。白い雲が沸き立ち、消える様子は生き物のようだ。
 海辺は風を最も強く感じさせてくれる場所のひとつ。波打ち際で風上に向かって並んでいる海鳥から、少し離れたところに座っているのは楽しい時間だ。海鳥と一緒に風を感じていたいが、たいていは根負けして先に立ち上がる。
 風の写真が存在しないように、風は見ることができない。ひとつの風が通り過ぎると、また別の風がやってくる。風は不思議で不可解だ。植物学者で動物学者、生物学者、人類学者でもあったライアル・ワトソンは「風の博物詩」のなかで「不可解ながらも否定できない存在である風の二重性こそが、人間の精神活動を誘発した」と書いている。
 ワトソンの著作は非科学な作り話もあると言われてるが、博学の士であり、その文章は刺激と感動を与えてくれる。
 「風は天の息である」とワトソンはいう。海鳥たちは、その天の声にしっかりと耳を傾けているようだ。天の声を聞き逃さないように、もう一度砂浜に座った。
                                             (メディカルはこだて発行人・編集人)


旧砂原町の砂崎海岸


砂崎海岸の灯台(砂浜に立つ灯台は全国でも珍しい)



4〜6月の市立函病事業実績、計画より1億4200万円下回る

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北海道新聞9月13日付の記事は下記の通り。



函館市議会民主常任委員会が9月12日開かれ、市病院局が市立3病院(函館、恵山、南茅部)の17年4月〜6月末の事業実績を報告した。主力の市立函館病院では、医業収益は前年同期より改善したものの、事業計画と比べると1億4200万円届かず、厳しい状況が続いている。
同局によると、同病院の1日平均の入院患者数が439.2人で前年同期比27.2人増となり、入院収益も同2億1400万円増の29億2200万円だった。だが、入院患者数は、事業計画と比べると20.8%少なく入院収益も計画に5600万円届かなかった。こうしたことから、病院の赤字は約11億4900万円で目標を約1300万円オーバーしている。
委員からは「経営改善につながるよう、病院の評判を良くする努力をしてほしい」「診療科目によって初診では紹介状が必要だということをもっと周知する必要がある」など、患者対応の改善を求める意見が出た。


第63号が函館新聞に紹介される

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函館新聞に掲載された第63号の紹介記事は下記の通り。



函館、道南地域の医療・介護・福祉の雑誌「メディカルはこだて」の第63号が、このほど発売された。
3回シリーズの2回目となる「後悔しない『ついの住処』の選び方 函館市の高齢者施設『最新情報』」では、函館市内の介護保険施設等の整備状況などを、詳しく説明している。
スペシャルリポートでは、はこだて療育・自立支援センター診療所所長の須佐史信氏にスポットを当て、発達障害と診断された子どもたちとの対処方法などについて分析する。
トピックスリポートでは、函館で行われた日本ヘリコバクター学会学術集会で、ピロリ菌除菌治療の意義を訴える「函館宣言」をした、国立病院機構函館病院の加藤元嗣院長を取り上げている(10月7日付の函館新聞より。一部省略)。


第63号が北海道新聞「みなみ風」に紹介される

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北海道新聞「みなみ風」に掲載された第63号の紹介記事は下記の通り。



道南の医療や介護、福祉などの情報を発信する季刊誌「メディカルはこだて」の第63号が発刊。
特集は「後悔しない『終のすみか』の選び方。函館市の高齢者施設『最新情報』」(中)。スペシャルリポートでは発達障害と診断されている子どもがふえている背景などについて、はこだて療育・自立支援センター診療所所長の須佐史信所長に聞き、ピックアップニュースでは日本放射線腫瘍学会認定施設になった函館五稜郭病院などを取り上げている(10月12日付の北海道新聞「みなみ風」より。一部省略)。



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